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日本のインターネット人口は、二〇〇〇万人を優に超え、三〇〇〇万人に達しようとしている。
赤ちゃんも入れて、4人に1人が利用している時代になった。
インターネットはもはや「おたく」のものではなく、多くの人が使う日常的な生活の道具になってきた。
これだけ普及してインターネットは、個人にとって便利な道具だが、企業にとっても便利な道具である。
特に、ヒト・モノ・カネという資源に乏しい中小企業にとっては、インターネットを活用することは、一〇〇万の味方を得たも同然である。
たとえば、多くの中小製造業は、取引先のリストラで仕事が減少し、新たな販路開拓に迫られている。
そうかといって、中小企業が営業マンを1人雇うのは大変な負担だ。
清水の舞台から飛び降りるつもりで1人雇ったとしても、営業マンが一日に回れる先は限られている。
ところが、インターネットを使えば、二四時間フル活用できて、日本だけでなく、世界中から注文が入る可能性がある。
「西遊記」では、孫悟空が自分の毛を抜いて息を吹きかけると、たくさんの分身が生まれ、八面六腎の活躍をしてくれる。
インターネットを使うということは、これと同じで、営業マンの分身が放たれ、世界中から仕事を取ってきてくれるようなものだ。
あるいは、電子メ一ルを使ってお客と会話をしているうちに、商売のタネが見つかることもある。
面と向かっていいづらいことでも、電子メールなら遠慮なくいうことができる。
あるお客の問い合わせに対応しようと調べているうちに、これは新製品になりそうだと気づき、製品化してみたところ、爆発的なヒッ-につながったという事例もある。
これは、インターネットを使っていない同業の会社からみれば、その分仕事を失ったが、ビジネスチャンスを取り逃しているということを意味する。
食べず嫌いをしていると、知らない間に市場を浸食されかねない。
つまり、主体的に参加しようとしまいと、企業はすでにインターネットが巻き起こしている大きなうねりに飲み込まれつつあるのだ。二の波に飲まれることなく、泳ぎ切るためには、自分で二の道具を使いこなすしかない。そして、いまならまだ、使いこなせば、こなしただけの成果を得ることができる。
ここで注意しておきたいのは、インターネットを使うことは単に注文がメールで入るとか、カタログがホームページに代替されることではない、ということだ。インターネットが普及すると、これまでの商売のやり方が大きく変わることになる。
なかでも最も大きな変化は、真の意味で「お客様は神様」になることだ。
インターネットは、人やモノが見えない世界だからこそ、信用を築くことが何より大切になる一。
それには、広い意味でお客とのコミュニケーションを大切にしなければならない。
情報公ランドロイヤリティを築く必要がある。
一人一人に」きめ細かく対応する必要にも迫られる。
これができないと、神様-消費者が怒ってあちこちにいいふらすので、たちまち多くの人から袋叩きにあうか、冷たく無視される。
つまり「罰が当たる」のだ。
考えてみれば、これは商売の基本ともいえるものだ。
これまでは、この基本から逸脱して商売をしていた企業でもやってこられたかもしれないが、それは単に、法規制、系列、立地などの既得権益で守られていただけにすぎない。
インターネットの世界に飛び込むということは、もう一度商売の基本に返るということなのだ。
しかし、実はこれがなかなか難しい。
将来的には、ほとんどの企業がインターネットを当たり前のように使うことになるだろう。
そうなると、インターネットを活用しているというだけでは勝ち残れない。
「お客様は神様」ということを真に理解し、そうした体制を築き上げた企業こそ勝者となっていいだろう。勝者と敗者の差は、企業規模の大小ではなく、商売への取り組み姿勢によってもたらされる。
この本では、インターネットを活用するとどんなことができるようになるのか、上手に活用するための留意点は何かなどについて、すでに成功している企業の事例を紹介した。これからインターネットを始めようという企業にとって、おおよそのイメージをつかむことができるだろう。幸い、最近では、ホームページの立ち上げやウェブショップの運営を手助けしてくれるサービスがいろいろ誕生している。
これらを利用すれば、比較的簡単に始めることができる。以下では、どのような支援サービスが提供されているかについても示しておいた。
できるだけ早-インターネットを活用し、使いこなすことをおすすめしたい。
そうすれば、中小企業でも既存の大企業に負けない発展を遂げることが可能である。
われわれがこの本をまとめたいと思った理由は、ネットベンチャーに対する穀誉褒胆があまりに激しいため、このままでは、多くの人々がインターネットに対し偏見を抱いてしまうのではないかと危惧したためだ。
インターネットは、特別なものでもなければ、特定の人々のものでもない。
ご-普通の人々にとって便利な道具だと知ってもらいたいと思ったのだ。また、読者が関心に治ってどの項目から読んでも理解しやすいよう、本全休から見ると記述に重複があるのを厭わないことにした。執筆にあたり、事例として取り上げさせていただいた企業をはじめ、多くの方々から貴重な情報やご意見を頂戴することができた。
インタ一ネットで第二の創業ウェブショップの仕組みインターネットがビジネスの世界に急速に広がっている。
いまや、インターネットをどう経営に取り込んでいいかが、勝ち組になるためのカギだといわれるほどである。
インターネットを使ったビジネスにはいろいろなものがあるが、中小企業にとってその効果がわかりやすく、取り組みやすいのが、インターネットを使った通信販売ウェブショップだ。
日本のウェブショップは毎年急増し、すでに二万五〇〇〇店を超えているが、そのうち実に六割が従業員一〇人以下の小さな企業が運営するショップだ。
ウェブショップの出店スタイル出店には3つのやり方がある。
一つはショッピング専門サイトだ。
出店スタイルは三つあるウェブショップは、大きく三つのスタイルにわけることができる。
まず、企業のウェブサイトが設けられているショップだ。
顧客サービスの一環として設けられたものや、サイトをつくるついでに設けられたものが大半である。
二つ目は、ショッピング専門のサイトとして設けられているショップで、繁盛店のほとんどはこのタイプだ。
すでにホームページをもっている企業でも、ウェブショップは別につくるのが当たり前になりつつある。
三つ目は、インターネット上のショッピングモールに出店するスタイルだ。
インターネットモールとしては、楽天が運営する「楽天市場」やNTTデータの「まちこし」ヤフーのホームページ個人や企業などにより、インターネットで提供される情報のなかで、最初に表示されるページのこと。
本でいえば、目次のような役割を果たす。
加えて、たとえばA社のホ一ムページといったときには、A社がインターネット上で提供する情報全体を指す場合もある。
この手のインターネット接続業者や検索サービスを提供するサイトには、必ずといっていいほどモ一ルが設けられており、大小とりまぜて数百のモールがあると見られる。なお、本書ではとくに断らない限り、ウェブショップは二番目のタイプを指す。
企業ホームページ内の一コーナーというのでは片手間の域を抜け出せない。

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